訓練所に到着した。マールはたくさんの犬達に驚き、尻込みをして歩けない。
一斉にその犬達に吠えられたからだ。犬舎に行こうとしても動かない。
先生が、「抱っこして入って下さい」とのこと。抱っこした。しがみついている。
一緒に犬舎の中に入った。少し落ち着いたので、私は犬舎から出た。
マールはとっても不安そう。今、自分に起きていることを理解することなど出来るばずもなく、パニック状態だったことだろう。もう、その場にいるのが辛くて、一刻も早く帰りたかった。後ろ髪を引かれる思いで、その場を急いで出て、車に乗った。
「宜しくお願いします」と先生に告げて……。
帰りの車中では二人とも無言。マールのあの不安げな顔が焼き付いている。
後悔の念が……。
その夜から1週間眠れない日々が続いた。マールの夢を何度も見た。
心配で翌日すぐ電話をしたかったが、我慢して3日目に電話を入れた。
先生の「元気にしてますよ」との言葉で一安心。

預けた日から1週間は来ないで下さい、と言われていたので、ひたすら1週間絶えた。
面会に行く日が来た。マールは至って元気でした。先生にももうなついていた。
私達の顔を見ると、大喜び。でも帰ってくるときはも、ご飯の時間がぶつかったこともあり、後も追わず……。ちょっぴり拍子抜け。何と薄情な!!!
★いきさつ その2……噛み癖でノイローゼ
★2001年1月28日ついに訓練所へ
訓練所へ行くことに……
PART2