迷子の黒ラブちゃん
12月の出来事その3
11月の末に宮丘公園で黒ラブが保護された。お友達のリサちゃんのママのご近所の方が保護されたとの連絡を受け、心当たりに連絡してみた。と言うのも、ここに脱走してくる常習犯の黒ラブちゃんがいることを知っていたからもしかしてまたそのワンかと思って……しかし今回は違った。
警察へ保護を依頼し、結局は管理センターの方に回ってしまった。
どうにか出来ないものかと日記に書き、HPに掲載してみた。するとお友達のアラレちゃんママからメールを頂き、お友達に大型犬を飼いたがっている人が居るから聞いてみてくれるとのこと。有り難い!
管理センターでの保護期間は10日間。
期間が過ぎても飼い主が現れなければ処分されてしまうのだ。
関わった以上は何とか助けてあげたい。本来なら飼い主の元に引き取られるのが一番の幸せなんだろうけれどもしそれが叶わなかったら……
救いの手を差し延べてあげられたらどんなにかいいだろう……

そしてそのお友達が「是非飼いたい!」と言ってくれたとの連絡を受けた。飛び上がるほど嬉しかった。これで最悪の事態は免れる。安堵感で一杯であった。後は飼い主が現れるかどうか……それだけだ。
気になって毎日管理センターのHPを覗いてみた。
もし、飼い主が現れれば掲載写真は消えるはず……
しかしとうとう期日満了まで飼い主が名乗り出ることは無かった。悲しい現実である。

12月3日(金)新しい飼い主さんになってくれる方が朝早くから管理センターに出向き一番乗りで引き取ってくれたと報告を受けた。良かった!良かった!本当に良かった!
帰りの車中で車酔いをしてしまったようだけれど、家に着いてからはいたって元気!
すっかり落ち着いてお利口振りを発揮していたようだ。
吠えない!飛び付かない!チャイムにも興奮しない!とても本来のラブとは思えない落ち着き振りだそうだ。強いて言えば散歩の引っ張りグセくらいのものらしい。

病院で注射をしてもらい、健康状態を見てもらったが、耳もキレイだしどこも悪いところはなさそうである。年齢はまだ2歳位ではないかとのこと。情報としては5歳未満と聞いていたのでちょっと驚いた。
新しい首輪をしてもらい、これから新しいワン生が始まるのだ。良かったね!ルーク君!
あ、そうそう名前が決まるまでのこと書いてなかったね〜日記の方には書いたんだけどね、
家族でケンケンガクガク大モメしたそうだ……「あれがいい、これがいい……」
そんな話を聞いた時、何だかその光景を想像したらもう涙が止まらなかった。
みんなもそうだよね?
里親になるということは簡単なことではない。好きだけでは出来ないことだ。家族の一員として迎えるからには一生を通じて面倒を見て行かなくてはならない。その子がこれからどんな大病をするかもしれない、どんな事件を引き起こすかもしれない……老後の介護も当然ある……全部踏まえた上での決断となるのだから……

こうやって今回はご縁があり、アラレちゃんママののお友達が引き取ってくれたことによって一つの命が救われた。命なんです。命……かけがえのない……

今回のことが切っ掛けで初めて管理センターのHPを見たけれど、悲しい現実に愕然となった。
毎日毎日増えていく写真……そして保護期間満了前に掲載写真が消えることのない現実……
写真のワンはどれも皆淋しそう……怯えているようにも見える。こうして何の罪もない命が一つ一つ消されようとしている。無責任な人間によって……そして何も出来ない自分にも歯がゆさを感じ……
辛くなる……切なくなる……今日もこうしている内にまたきっと……やり切れない。
どうか、少しでも不幸なワンが救われますよう!みんなも祈ってね!
ルーク君の近況
アラレちゃんママ〜
とっても素敵な写真有難う〜!